時刻は午前4時を過ぎました。夜明けまでの最後の町流しが始まりました。天満町の風の盆が終演します・・・今でも天満町に唄の名人あり、と云われた故・桐谷正治名人(故・きりまゆんさんのお父様)の、艶やかで張りのある唄声が深夜の天満町に響いて来そうです。今では越中おわら節名人競演集でしか聴くことが出来ませんが、そのCDを聴きながらブログを書いています。
< 唄われよ わしゃ囃す >
梅干しの 種じゃからとて いやしましゃんすな 昔は花よ
< キタサノサードッコイサノサ >
鴬とめて鳴かせた オワラ こともある
時鳥(ホトトギス) たしか 鳴いたと 庭石つたい
幾度 裸足に オワラ されたやら
鳴くなこおろぎ 淋しゅうてならぬ
お前一人の オワラ 秋じゃなし
<コラショット>
雪の立山 ほのぼの夜明けだ 里は黄金の 稲穂の波立つ
「きりまゆん」さん、病と闘う貴女とのお別れを夜明けにしますと、それが最後となり次の年にもしやと思うとつい涙が出てしまいますので、この2年間は途中でご挨拶をして再会の約束をして帰りましたよね。 今年はついにその約束が叶いませんでしたね・・・ 何処かに居るのではと、探していたのですが・・・ 窓の外では、コオロギが泣き止みません・・・