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酔芙蓉

 

「酔う芙蓉と書きます」
「妙な花ですね。私がついた時と出て来る時と、全く色が違っていました」
「だから酔芙蓉なのです」
「朝の中は白いのですが、昼下がりから酔い始めたように色づいて、夕暮れにはすっかり赤くなります。それを昔の人は酒の酔いになぞらえたのでしょう」
「で、酔った揚句がどうなります」
「散りますな」
「酔って散るのですか」
「一日きりの命の花です」
高橋治著・小説「風の盆恋歌」の中で都築が、八尾おわら保存会の清原から酔芙蓉の花の説明を聴く場面です。私は酔芙蓉を掲載する時は、必ずこのくだりを載せてしまいます。おわら「風の盆」に登場する花なんです。
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先日八尾町で朗読劇があったようです。都築役を奥田瑛二 えり子役はとよた真帆が演じていたそうですが、何とそこに天満町の唄の名人のご子息をはじめ地方の方々も出演されていました。詳しくは きりぎり巣 さんのブログで。
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平成15年に建立された「酔芙蓉観音像」 随分馴染んできたようです。
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此処は京都山科にある大乗寺です。
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入り口でフクロウが迎えてくれます。
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既に酔ってしまった花、酔い始めた花、これから咲こうとしていた花です。
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by ei5184 | 2015-10-07 11:55 | スナップ | Comments(18)
Commented by anatatoyu at 2015-10-07 12:53
私はこの小説を読んでから八尾に行ってみたいと思うようになりました。
酔芙蓉も自分の目で見てみたいと大乗寺を訪れました。
何年前だったか…なかなか思い出せません(笑)
Commented by ei5184 at 2015-10-07 16:46
ゆうさん、そうですか、小説が取持つ風の盆でしたか!
私は行った後に読みました。多分7年くらい前だっと思います。
10年前に訪ねた時は東町か西町辺りだったと思いますが、
酔芙蓉の苗を販売していたお店がありましたが、何年か前から見かけなくなりました。
小説のブームが当時は続いていたのかも知れませんね~
Commented by kk5d2 at 2015-10-07 18:47
良いですね~~
1枚目そしてラストの写真心に響きますよ~
Commented by yrmm at 2015-10-07 19:16
こんばんは。

冒頭の文章を読みながら、この話を知っている、と思ったら「風の盆恋歌」で読んだんですね。
先日のコメントで、「この本は思い出深く好きな話です」と書き忘れていました。(^-^;

酔芙蓉を初めて見ました。
酔い始めた色がとても綺麗ですね。
Commented by cynchia at 2015-10-07 19:29
こんばんは、そういう事なんですね!
また、学習しました。
Commented by nekonoheyah at 2015-10-07 21:52
こんばんは。
酔芙蓉の花は散る、というよりも 椿のように ぽったりと落ちるようですねぇ。
こちらの芙蓉は八重なのですね。(*^^*)
(=^・^=)んチの酔芙蓉は一重で、10日に咲きます。

Commented by 梅清士 at 2015-10-07 22:13 x
 秋風の神無月!

 秋風が涼しくなりましたね。

今年のシルバーウィークは初めて会津若松に行きました。

司太夫さんのお陰で楽しい会津でした。

今月は秋の大祭でかっぽれです!!
Commented by otomeurarafuku at 2015-10-07 23:38
このお話は 関西弁?のイントネーションなのでしょうか・・・
なんだか いいですね~
酔芙蓉 以前わが家にもあって
白から時と共に薄い紅色になる芙蓉の花 
酔芙蓉と言う名前がよく似合っているな~と思っていました
Commented by ei5184 at 2015-10-08 08:16
kk5d2さん、全体的には少し早かったのですが、
それでも充分楽しませてくれました。
Commented by ei5184 at 2015-10-08 08:23
yrmm さん、酔芙蓉を意識し始めたのは この小説からです。
やがてあちらこちらで見かけるようになり、此処へはここ数年来
毎年撮影に来るようになりました。
Commented by ei5184 at 2015-10-08 08:25
cynchiaさん、小説が取持つ縁の一つでした(笑)
尤も小説を読んだのは 風の盆へ通い出して
3年くらい経っていましたが・・・
Commented by ei5184 at 2015-10-08 08:28
ねこさん、目にするほとんどが八重です。
一重のほうが珍しいくらいに・・・
元興寺も八重、石山寺もしかりと!
ねこさん家で 一重を拝見するのを楽しみにしています。
Commented by ei5184 at 2015-10-08 08:32
梅清士さん、会津まで遠征されましたか~
会津贔屓の方ですので、きっと楽しい旅行でしたでしょうね~
私は萩行きを計画していました(笑)
Commented by ei5184 at 2015-10-08 08:39
otomeurarafuku さん、設定は富山ですが
関西よりも関東のイントネーションです。
富山弁を喋ることは出来ませんが、好いですよ~

そうですか、お庭に咲いていましたか!
何でも文人に好まれる方が多いとか?
otomeurarafukuさんにも文才がおありだから、ピッタリ出すね~
Commented by shinrajuku at 2015-10-08 12:28
こんにちは。
ボクも「風の盆恋歌」読んでからこの花を意識するようになったくちです。
触れると破れてしまいそうな柔らかい花弁の質感がeiさんの写真から伝わってきます。
Commented at 2015-10-08 17:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ei5184 at 2015-10-08 19:34
shinrajukuさん、やはり気になるし、少なからず影響を受けますね~
迂闊に手を触れると、ポトリと落ちてしまいます。
優しい花ですね~
Commented by ei5184 at 2015-10-08 19:36
鍵コメそん、どうぞ気にせずに まずはご自身が一番です!
気休めになりましたら、それこそ掲載の甲斐があります。
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