長浜曳山秋祭・お園六三郎難波の春雨

 

国指定重要無形文化財「長浜曳山祭り行事」は太刀渡の太刀を飾る曳山一基と、子ども歌舞伎 ( 狂言 ) の舞台を備えた曳山が一二基あります。その一二基の曳山は毎年春に四基ずつ交替で子ども歌舞伎を奉納します。演じる子供は小学1年生から中学1年生です。今回の秋の特別公開ではその四基が披露されました。順番に四山の演目を掲載しますが、出来るだけストーリーに沿うように写真の掲載をしましたので、枚数が多くなっています。どうぞ最後まで宜しくお付き合い下さいませ。

 

大阪大宝町にある大工親方庄蔵 ( 小学4年生 ) の家に、庄蔵の弟子六三郎 ( 小学5年生 ) と深い中の南地福島屋遊女お園 ( 小学6年生 ) が訪ねて来ます。六三郎は10歳の頃に父に捨てられ、不憫に思った庄蔵に引き取られて奉公しています。常に親方大事と奉公している六三郎は、親方が留守中にお園との逢引きに心中穏やかではではありません。
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そこへ親方が会所 ( 海賊の詮議呼び出し ) から帰って来ました。慌ててお園を納屋に隠します。親方はその様子を察知し、女を帰すように云います。
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お園が帰ろうとする時に赤格子九郎右衛門 ( 中学1年生 ) が現れたので、お園は再び納屋へ隠れます。
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九郎右衛門は六三郎に、父親だと名乗り10年振りの巡り会いに手を取り合って喜びます。
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九郎右衛門は長崎で大儲けをして六三郎を連れて帰ろうとしますが、庄蔵はお尋ね者の海賊とはこの九郎右衛門だと、人相書きを突き付け、「海賊の子と呼ばせたいのか」と、追い返します。
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驚く六三郎ですが、二人は悲しい別れをします。
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出た途端に役人の伊部八 ( 小学3年生 ) の縄。それを切って逃げる九郎右衛門です。
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役人の呼笛と太鼓に親の身を案じる六三郎は嘆き悲しみます。庄蔵は科人の子と指さされては大阪にも住みづらかろうと、江戸の親方衆に頼みほとぼりが冷めるまで、江戸へ行き修行するように勧めます。
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お園は父を取り巻く太鼓に脅える気の弱い六三郎を一人に出来ず、また六三郎と別れる辛さを苦しみ心中を決意します。
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手に手を取り合って死に場所へと!
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手にしたノミで二人は・・・
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二人の姿を見送った九郎右衛門は「父の行くのを待っておれ」と、役人伊部八を振り払い、後を追います・・・
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お園六三郎難波の春雨は、寛延2年( 1749 )大坂・南地福島屋の遊女お園が大工六三郎と心中したという実説がもとになっています。

 


by ei5184 | 2016-11-08 13:55 | 長浜曳山祭
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